感覚過敏とは?
ASDと感覚過敏の関係
ASD(自閉スペクトラム症)の子どもには、五感がとても敏感に反応する「感覚過敏」がよく見られます。例えば「少しの音でも耳をふさぎたくなる」「服のタグが痛くて着られない」など、周りからは些細に見えることが大きなストレスになるのです。
よく見られる5つのタイプ
- 聴覚:店内の大音量や掃除機、ドライヤーの音がつらい
- 触覚:服のタグのチクチクや靴下の締め付けが不快
- 嗅覚:洗剤や柔軟剤の香りで気分が悪くなる
- 味覚:食感や味が強すぎると食べられない
- 視覚:蛍光灯の光や人混みで疲れてしまう
わが家の感覚過敏対策ベスト5

① 無香料・低刺激の洗剤を選ぶ
肌が弱い子どもにとって、洗剤や柔軟剤は大きな問題でした。ドラッグストアでは「弱アルカリ性」で、酵素や漂白剤が配合されているものが多いです。これらは皮脂汚れや泥汚れ、タンパク質汚れなどを強力に分解し、洗浄力が高いのが特徴です。次男はそのような強い洗剤で洗った服を着るとすぐに全身を掻きむしります。本人曰く、痛痒くチクチクするそうです。洗剤が次男に合わないとは思っていなかったので食べ物が原因だと思っていました。
香り付きのものだと肌が赤くなったり、強い匂いに嫌がったり…。そこで無香料・低刺激タイプに切り替えました。
現在使っているのはしゃぼん玉せっけんから発売されているしゃぼん玉『スノール』です。
皮膚科に何年も通っていてステロイド入りの塗り薬を処方されていましたがあまり改善しなかったのですが、洗濯洗剤を変えてみたらこちらは次男に合っていて調子が良いです。全ての方に効くというわけではありませんが次男の場合は洗濯洗剤も原因の一つでした。
スノールだけでも柔らかくなりますが、もっとふわふわにしたい場合はクエン酸を使います。
クエン酸の使い方
最後のすすぎ時の洗濯終了前に柔軟剤ケースにクエン酸小さじ1杯程度を水に溶かして投入します。
水10Lに対し1g程度が目安です。
クエン酸を入れるメリットは石けんカスを落とし、白残り・ゴワつきを予防します。
石けんと同時に使うと効果が相殺されるため、洗剤洗いの後、すすぎのタイミングで使います。
② タグやゴワゴワのない服を準備
朝の着替えで機嫌が悪く何度も服を脱いでしまう時が続きました。
原因は服のタグや素材がチクチクするからでした。事前にタグを切ったり、あらかじめプリントされていたり、柔らかいコットン素材の服を選ぶようにすると、着替えの時間がずいぶんスムーズになりました。
感覚過敏対応ブランド
KANKAKU FACTORY
タグなし・縫い目外側がコンセプトの感覚過敏専用ブランドです。
シャツや下着、靴下などラインナップも豊富で、オンラインで購入可能です。
感覚過敏や医療的ケア児にも対応した専門キッズウェアセレクトショップ。
下着や靴下は縫い目やラベル刺激を抑えた製品多数あります。
感覚過敏の服選びガイドも参考になりますよ。
国内で感覚過敏のお子さんに購入しやすいブランド
ガロー
創業60年を越える子ども下着専門メーカー
無印良品
綿100%メインでタグレス、やわらか縫製の子供服インナーやパジャマが豊富です。
綿100%やストレッチ素材中心。シンプルで快適な設計
良心的な価格とタグレス設計のインナーやTシャツが定番



③ 騒音対策にイヤーマフや耳栓



サイレンの音や花火大会や電車のアナウンスなど、大きな音が苦手な場面はたくさんいます。そんな時にイヤーマフやイヤホンを使うと、子どもが落ち着いて過ごせます。外出がぐっと楽になったアイテムですので聴覚過敏のお子様に取り入れるといいでしょう。
④ 光や明るさを調整できる工夫
蛍光灯の光がまぶしくて落ち着かないことがありました。調光対応電球に変えたり間接照明を取り入れたり、カーテンで日差しをやわらげると、安心できる空間になり、集中もしやすくなりました。
キッズテント プレイハウス LEDライト ベビーテント 赤ちゃん 子供テント 男の子 女の子 テントハウス ボールプール キッズスペース キッズハウス 誕生日 入学祝い 子供 おもちゃ 子供部屋 キャンプ 室内 おままごと 秘密基地 くま 洗える おしゃれ かわいい 北欧 送料無料⑤ 食事は「食べられるもの」を軸に
「食べられる物が少なくて心配…」と焦ることもありますが、無理に食べさせると逆効果でした。まずは子どもが安心できる食べ物を食べさせ、似た食感や味に少しずつ挑戦することで、食べられる幅が広がってきました。
支援や専門家の活用も大切
発達支援センターや相談窓口の利用
地域の発達支援センターや相談窓口に相談すると、専門家から具体的なアドバイスがもらえます。親だけで悩むよりも、専門家と一緒に工夫を考えることで気持ちも楽になりました。
学校や園への伝え方のポイント
感覚過敏は見た目では分かりにくい特性です。わが子は毎回避難訓練の音が苦手です。担任の先生に「大きな音が苦手で、避難訓練のときは耳をふさぎます」と、具体的に伝えると理解してもらいやすくなります。避難訓練が近くなったら連絡帳に記入しています。
まとめ
- 感覚過敏は子どもの生活に大きな影響を与えるが、工夫次第でラクになる
- 「弱点」ではなく「繊細な感性」として理解すると前向きに向き合える
- 完璧を目指さず、できることを一つずつ取り入れるだけでも十分
わが家もまだ試行錯誤の途中ですが、同じように悩む方に少しでも参考になればうれしいです。