なぜ、算数が苦手な子に「市販のくもん」がいいの?
週末のショッピングセンター。本屋さんや知育玩具コーナーで「KUMON(くもん)」のロゴを見かけたことはありませんか?
「くもんって、教室に通わないと意味がないんじゃない?」
「難しいんじゃないの?」
そう思われがちですが、実は「市販のくもん教材(くもん出版)」こそ、算数に強い苦手意識を持つお子さんの救世主なのです。
特に、軽度知的障害やASD(自閉スペクトラム症)の特性があり、「普通のドリルだと文字が多すぎてパニックになる」「集中力が続かない」というお子さんにとって、くもんの市販教材には以下の3つの大きなメリットがあります。
- 圧倒的なスモールステップ:階段の段差が限りなく低く作られている。
- 視覚的にシンプル:余計なイラストがなく、情報処理の負担が少ない。
- 入手しやすい:イオンやイトーヨーカドーなどの書店・玩具売り場で実物を見て買える。
今回は、数あるラインナップの中から、「算数が苦手なお子さんが、楽しく基礎を固められる」ことに特化した神アイテムを4つ厳選してご紹介します。
【アイテム1】数の「量」が見える!『くもんの玉そろばん120』
算数が苦手な理由のNo.1は、「数字(記号)」と「量(実体)」が結びついていないことです。「3」という数字を見て、頭の中に3個のリンゴを思い浮かべられないと、計算はただの暗記になってしまいます。
そこで絶対に手に取ってほしいのが、おもちゃ売り場でよく見かける『くもんの玉そろばん120』です。
ここがすごい!
- 120まである:一般的な100玉そろばんと違い、120まであります。これにより、小1の壁である「100を超える数」の概念もスムーズに理解できます。
- 色の区切り:玉が鮮やかに色分けされており、「5の塊」「10の塊」が視覚的にパッと分かります。ASDのお子さんはこの「視覚的な構造」を好む傾向があります。
- 数シート付き:背板に数字のシートを差し込めるので、「具体物(玉)」と「数字(文字)」を一致させる練習がこれ一台で完結します。
★使い方のコツ
勉強と思わせず、最初はカチャカチャと音をさせて遊ぶだけでOK。「赤いのを3個ちょうだい」など、おままごとの延長で使い始めましょう。
【アイテム2】薄いから終わる!『くもんのすくすくノート』シリーズ
書店コーナーにあるドリルの中で、一際「薄くて」「安い(500円前後)」のが『すくすくノート』シリーズです。
「分厚いドリル」は、苦手な子にとっては「終わらない絶望の塔」に見えます。しかし、このすくすくノートは違います。
ここがすごい!
- 圧倒的な薄さ:ページ数が少ないため、「これなら全部できるかも!」という心理的ハードルを下げてくれます。1冊やりきった時の「達成感」が自信につながります。
- シールが豊富:1ページ終わるごとに貼れる「できたね!シール」や、問題の中で使うシールがついています。手を動かす作業が入るので、書くのが苦手な子でも飽きずに進められます。
- 年齢ではなく「レベル」で選べる:表紙には「2~4歳」などと書いてありますが、気にする必要はありません。「はじめるかず」「やさしいかず」など、お子さんの今の実力に合ったものを選びましょう。
★おすすめの1冊
いきなり計算式ではなく、絵を見ながら数を合わせる問題から始まるので、算数アレルギーの子でも入りやすい名著です。
【アイテム3】針を回して納得!『くもんのNEWくるくるレッスン』
時計の学習は、算数の中でも特につまずきやすいポイントです。「60分で1時間」「1日が24時間」という特殊な進法(60進法・12進法)が混在しているからです。
プリントだけで理解するのは至難の業。そこでおすすめなのが『NEWくるくるレッスン』です。
ここがすごい!
- 針が連動する:長針(分)を回すと、短針(時)も自動的に動きます。「長い針が一周すると、短い針が一つ進む」という仕組みを、指先の感覚として理解できます。
- 「分」が読みやすい:文字盤に0〜59までの「分」の数字が細かく書いてあるため、「今は何分?」と聞かれても数字を読むだけで正解できます。まずは「読める」自信をつけるのに最適です。
- 隠せるステップアップ機能:慣れてきたら、細かい「分」の表示をカバーで隠して、通常の時計と同じ状態でテストできます。
【アイテム4】お風呂が教室に!『おふろでレッスン』ポスター
机に向かうこと自体が嫌いなお子さんには、お風呂時間を活用しましょう。100円ショップにも似た商品はありますが、くもんの『おふろでレッスン』シリーズは耐久性と見やすさが段違いです。
ここがすごい!
- 「せかいちず」から「九九」まで:算数系では「すうじのひょう(1〜100)」「九九のひょう」が鉄板です。
- 水だけで貼れる:接着剤不要で、何度でも貼り直せます。
- 親子のコミュニケーション:湯船に浸かりながら「3の段、一緒に言ってみようか」「50から逆に数えてみよう(カウントダウン)」など、リラックスした状態で学習できます。勉強のプレッシャーがない場所での学習は、記憶に定着しやすいです。
失敗しない「選び方」の鉄則
ショッピングセンターで教材を選ぶ際、守ってほしいルールが一つだけあります。
「学年ではなく、中身を見て『これなら簡単すぎる』と思うものを選ぶこと」
算数が苦手なお子さんにとって、書店は「自分の出来ないもの」が並んでいる怖い場所になりがちです。
だからこそ、「これなら僕(私)でも楽勝じゃん!」と思えるレベルのものを選んでください。
- 小3でも、足し算が不安なら「たしざん」のドリルを買う。
- 数字が怪しいなら、迷路や塗り絵で運筆力を鍛えるドリルを買う。
「簡単すぎる」ところからスタートして、「全部できた!」という成功体験をプレゼントしてあげられるのが、市販教材の一番の良さです。
まとめ
くもんの市販教材は、特別支援教育の視点から見ても非常に理にかなった設計がされています。
- 『玉そろばん120』で数のイメージを作る
- 『すくすくノート』で「できた!」を積み重ねる
- 『NEWくるくるレッスン』で時計を触って理解する
- 『おふろでレッスン』でリラックスして復習する
今度の週末、食品売り場に行くついでに、ぜひ書店やおもちゃコーナーを覗いてみてください。500円〜数千円の投資で、お子さんの「算数嫌い」が「ちょっとやってみようかな」に変わるかもしれません。




