「ASDの子どもにどんな遊びが合うのだろう?」と悩む保護者の方は多いです。特に小学生ごろになると、友達との関わりや遊びの幅が広がる一方で、発達障害のある子は感覚過敏や集団行動への不安から「遊びに入りづらい」と感じることも少なくありません。
遊びは発達を促す大切な時間です。安心できる環境や工夫があれば、ASDの小学生も自分らしく遊びを楽しむことができます。この記事では 「ASD 小学生 遊び方」 に関心を持つ親御さんへ、家庭や学校で取り入れやすい遊びのアイデアと工夫をご紹介します。
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ASDの小学生に合った遊び方を考えるポイント

発達障害のある子どもの遊びを考えるときは、次の点を意識すると安心です。
- 見通しが持てる遊び
「何をするか」「どうなったら終わりか」がわかることで、不安を減らせます。 - 感覚特性に配慮する
光や音に敏感な子、触感を嫌がる子など、それぞれの特徴に合った遊びを選びましょう。 - 一人遊びも尊重する
集団が苦手でも、一人で楽しむ時間は大切です。無理に友達と一緒にしなくても大丈夫。 - 小さな成功体験を積める遊び
「できた!」という達成感が、次の挑戦への自信につながります。
ASDの小学3年生におすすめの遊びアイデア
感覚遊びでリラックス
- スライムや粘土遊び(触覚を安心して体験できる)
- 水遊び・砂遊び(繰り返し動作が落ち着きをもたらす)
- クッションやボールプール(全身を使った感覚遊び)
視覚的にわかりやすい遊び
- パズル(完成形が見えて達成感を得やすい)
- レゴやブロック(組み立てを通じて集中力を伸ばせる)
- UNOや神経衰弱などシンプルなカードゲーム
一人で集中できる遊び
- 塗り絵や折り紙(自分のペースで楽しめる)
- 工作や自由研究(「完成」の喜びがある)
- プログラミング教材(Scratchなどで論理的思考を学べる)




コミュニケーションを練習できる遊び
- すごろくやカードゲーム(順番を待つ体験ができる)
- ごっこ遊び(役割が明確なら参加しやすい)
- 協力型ゲーム(チームで達成感を共有できる)
ゲーム名 | 対象年齢/プレイ人数 | おすすめポイント |
---|---|---|
人生ゲーム | 対象年齢小学生~/家族向き | 人生のイベントを体験。お金の計算や将来への想像力が育てられる。 |
モノポリー | 小学生高学年~/2~6人など | 土地を買ったり交渉したり算数的・金銭感覚も学べる。 |
UNO | 小学生低・中学年 ~/2~10人程度 | ルールがシンプルで色や数字を揃えるゲーム。手軽で盛り上がる。 |
カタン(+カタンジュニア) | カタン:8歳以上 高学年向け/ジュニア版は低学年寄り | 資源を交換したり、自分の開拓地を広げたりする戦略性。思考力・交渉力・計画性を鍛える。 |
ナンジャモンジャ | 4歳~/2~6人 | 名前をつける発想や、同じものを見かけた瞬間の反射など、瞬発力と記憶力を使う。ユーモア・創造性が湧きやすい。 |
おばけキャッチ | 対象年齢 8歳~など/2~8人( | イラストを見て瞬時に判断するスピード系ゲーム。反射神経+注意力が鍛えられる。 |
ウボンゴ(Ubongo) | 8歳~/所要時間短め | 形を組み合わせるパズル要素。頭の体操にもなるし、テンポよく遊べるので飽きにくい。 |
オセロ | 手軽/2人用 | ルールがシンプルで戦略も深い。長く親しまれている。 |
体を動かして遊ぶ
ASDの子どもが遊びやすくなる工夫
- 遊びの終わりをわかりやすく伝える
「あと3回で終わり」「タイマーが鳴ったらおしまい」など、見通しが安心につながります。 - 一人遊びも大切にする
無理に友達と遊ばせず、集中できる遊びを認めてあげることも大事です。 - できた!を一緒に喜ぶ
小さな達成でも「できたね!」と褒めることで、自己肯定感が育ちます。 - 好きなことを広げていく
電車が好きなら電車カードや工作へと発展させるなど、興味を起点に遊びを工夫できます。
まとめ
ASDの小学生にとって、遊びはただの娯楽ではなく 「安心」「学び」「自信」 を育む大切な時間です。
感覚に配慮した遊びや、見通しのある活動、小さな成功体験を積める遊びを取り入れることで、子どもは安心して楽しい時間を過ごせます。
「ASD/発達障害 小学生 遊び方」で悩んでいる親御さんは、ぜひ今回紹介した工夫を取り入れてみてください。
子どもの笑顔と「楽しかった!」の気持ちが、日々の成長につながっていきます。
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