
「コツコツ貯めた500円玉貯金、銀行に持って行ったら手数料を取られて、実質的な貯金額が減ってしまった…」



「家に大量にある1円玉や5円玉、どう処分すればいいのかわからない」
あなたは今、このような悩みを抱えていませんか?
かつては「貯蓄の美徳」とされていた小銭貯金ですが、金融機関の手数料改定が相次ぎ、今では「小銭を入金するだけでお金がかかる」時代になってしまいました。せっかく節約して貯めたお金なのに、預けるためにお金を払うなんて本末転倒ですよね。
しかし、諦めるのはまだ早いです。正しい知識とちょっとした工夫があれば、現在でも「手数料ゼロ」で小銭を処理・活用する方法は存在します。
この記事では、金融業界の動向に詳しい筆者が、小銭貯金の手数料問題を解決するための「3つの具体的解決策」を徹底解説します。銀行の窓口活用法から、スーパーのセルフレジを使った裏ワザ、さらには最新のフィンテックサービスまで、あなたの生活スタイルに合った方法が必ず見つかります。
この記事を読み終える頃には、手元にある重たい小銭の山が、手数料を引かれることなく、スッキリとした資産に変わっているはずです。
なぜ今、小銭貯金の手数料が有料化したのか?銀行の現状を把握
まず、敵を知ることから始めましょう。なぜ、これまで無料だった小銭入金が有料化されたのでしょうか?また、現在の主要銀行の手数料はどうなっているのでしょうか。ここを理解することで、無駄な出費を確実に防ぐことができます。
主要銀行(ゆうちょ・三菱UFJ・三井住友・みずほ)の手数料比較一覧
多くの人が利用している「ゆうちょ銀行」をはじめ、メガバンク各社は硬貨取扱手数料を導入しています。特に衝撃的だったのは、かつて「小銭貯金の聖地」と言われたゆうちょ銀行のATM硬貨預け入れ有料化です。
以下に、2024年〜2026年時点での主要な硬貨入金手数料の目安をまとめました。(※手数料は改定される可能性があるため、常に最新情報を確認する姿勢が必要ですが、ここでは一般的な傾向を示します)
【主要銀行 ATMでの硬貨入金手数料(例)】
| 銀行名 | 硬貨枚数 | 手数料(税込) | 備考 |
| ゆうちょ銀行 | 1〜25枚 | 110円 | ATMでの硬貨取扱は時間制限あり |
| 26〜50枚 | 220円 | ||
| 51〜100枚 | 330円 | ||
| 三菱UFJ銀行 | 1〜100枚 | 無料 (平日8:45-18:00) | 店舗外ATMでは硬貨取扱不可の場合多し |
| 三井住友銀行 | 1〜300枚 | 無料 (平日8:45-18:00) | ※窓口は有料化傾向。ATM利用推奨 |
| みずほ銀行 | 1〜100枚 | 無料 (店舗内ATM) | 時間外や大量入金は要確認 |
【重要ポイント】
表を見てわかるとおり、「ゆうちょ銀行のATM」は1枚から手数料がかかるという点が最大の落とし穴です。「少額だから大丈夫だろう」と思って1円玉を10枚入金すると、入金額(10円)より手数料(110円)の方が高くなり、100円の赤字になってしまいます。これは絶対に避けなければなりません。
一方で、三菱UFJ銀行や三井住友銀行などのメガバンクの店舗内ATMでは、「平日昼間の時間帯に限り、一定枚数(100枚程度)までは無料」というケースがまだ残されています。しかし、これも「店舗外ATM(無人出張所)」では硬貨が使えないことがほとんどです。
ATMと窓口で異なる手数料の罠
「ATMがダメなら、窓口へ行けばいいのでは?」と思うかもしれません。しかし、窓口には窓口の「罠」があります。
窓口での硬貨整理手数料(大量硬貨取扱手数料)は、ATMよりもさらに高額になるケースが多いのです。多くの銀行では、500枚〜1000枚を超えると手数料が発生します。
- 50枚まで:無料の銀行が多い(ただし、1日1回限りなどの制限あり)
- 51枚〜100枚:550円〜の手数料が発生する銀行が増える
- 501枚以上:1,000円以上の高額な手数料がかかる
つまり、「何も考えずに貯金箱をひっくり返して窓口に持っていく」という行為は、最も損をする行動と言えます。手数料を回避するためには、枚数を正確に把握し、無料の範囲内で小分けにするか、そもそも「銀行に入金しない」方法を選ぶ必要があります。
【解決策①】普段の買い物で「セルフレジ」を賢く活用する(推奨)


手数料をかけずに小銭を減らす、最も現実的で、かつ生活に密着した方法。それが「セルフレジでの消費」です。
これは「貯金(入金)」ではなく「消費」ですが、財布や貯金箱の中にある小銭を等価(手数料ゼロ)で使い切ることができるため、実質的に資産価値を減らさずに済みます。
大手スーパー・コンビニのセルフレジ活用法
近年、大手スーパー(イオン、イトーヨーカドーなど)やコンビニ(セブンイレブン、ローソンなど)、100円ショップ(ダイソーなど)では、セルフレジ(セミセルフレジ含む)の導入が急速に進んでいます。
これらの機械の多くは、硬貨の投入口が付いており、支払いに小銭を使用することができます。
【具体的な手順】
普段必要な食料品や日用品をカゴに入れます。
有人レジではなく、精算機(支払い機)へ。
小銭を先に投入する:お札を入れる前に、手持ちの小銭(1円、5円、10円など)を投入します。
小銭を入れ終わったら、残りの金額をお札やクレジットカード、電子マネーなどで決済します。
多くの機械では、投入した金額が自動でカウントされます。
この方法の最大のメリットは、「銀行に行く手間が省ける」ことと、「確実に手数料ゼロで小銭を処理できる」ことです。特に、1円玉や5円玉といった、ATMでは扱いづらい(または手数料負けする)硬貨の処理に最適です。
セルフレジ利用時のマナーと注意点(枚数制限など)
ただし、この方法には絶対に守るべきマナーと、機械的な制限があります。
- 混雑時を避ける(最重要):夕方のピーク時など、レジに行列ができている時に大量の小銭を投入するのはマナー違反です。後ろの人を待たせることになり、トラブルの原因になります。平日の午前中や夜遅くなど、空いている時間帯を狙いましょう。
- 一度に投入できる枚数制限(20枚〜30枚):多くの精算機には、「硬貨は一度に20枚〜30枚まで」という制限があります。これは機械詰まりを防ぐためです。
- NG行為:貯金箱の小銭を鷲掴みにして一気に投入する。
- OK行為:20枚程度をゆっくり投入し、機械がカウントし終わるのを待つ。
- 機械詰まりのリスク:変形した硬貨や、異物(クリップやホコリ)が混入していると、機械が故障します。お店に多大な迷惑をかけることになるため、投入する小銭は事前にチェックし、きれいな状態のものを選びましょう。
「お店の機械を借りて小銭を両替させてもらっている」という感謝の気持ちを持って利用することが、この方法を長く続けるコツです。
【解決策②】銀行窓口の「無料枚数枠」を最大限に使い倒す
やはり現金として口座に残したい、貯金通帳の数字を増やしたい、という方には、銀行窓口の「無料枚数枠」を活用する戦略が有効です。これには少しの手間がかかりますが、確実に預金化できます。
毎日コツコツ入金?無料範囲内の枚数シミュレーション
前述した通り、多くの銀行では窓口での硬貨入金に「1日あたり50枚〜100枚までは無料」という枠を設けています(※銀行により異なります)。
この枠をフル活用する「分割入金作戦」です。
【シミュレーション:500枚の小銭がある場合】
もし、あなたの手元に500枚の小銭があるとします。これを一度に窓口に持っていくと、手数料(例えば550円〜1,100円)取られる可能性があります。
しかし、「1回50枚まで無料」の銀行であれば、以下の手順で手数料ゼロにできます。
- 事前に自宅で50枚ごとに仕分ける:100円ショップのコインケースなどが便利です。
- 入金伝票を書く:50枚分の金額を記入します。
- 窓口へ行く:通帳と硬貨50枚を出し入金処理。
- 日を改める:これを10回(10日分)繰り返す。
「面倒くさい!」と思われるかもしれませんが、散歩のついでや買い物のついでに銀行に寄れる環境であれば、手数料を払わずに全額貯金できます。
注意点:
- 同日複数回はNG:多くの銀行では「1日1回まで無料」という規定があります。同じ日に2回窓口に行くと、合算されて手数料がかかる場合があります。
- 待ち時間:窓口は混雑することが多いため、時間に余裕がある人向けの方法です。
地方銀行や信用金庫の口座開設という選択肢
メガバンクやゆうちょ銀行は手数料体系が厳格ですが、地域密着型の「地方銀行(地銀)」や「信用金庫(信金)」、または「JAバンク(農協)」などは、比較的緩やかなルールを設定している場合があります。
- 信用金庫の例:地域住民へのサービスとして、ATMでの硬貨入金手数料を無料にしていたり、窓口での枚数制限がメガバンクより多い(例えば500枚まで無料など)ケースがあります。
- JAバンクの例:農家の方が利用することが多く、小銭の扱いに慣れている店舗も多いです。
もし、地元の信用金庫やJAバンクに口座を持っていなければ、小銭貯金専用として口座を開設するのも一つの戦略です。ただし、口座開設には審査や条件(居住地など)があるため、事前にウェブサイト等で確認しましょう。
【解決策③】「ポケットチェンジ」や「電子マネーチャージ」で現金化
銀行を使わず、かつ買い物での消費も追いつかないほどの小銭がある場合、テクノロジーの力を使うのが賢い選択です。特に注目なのが「Pocket Change(ポケットチェンジ)」です。
余った小銭を交通系ICやAmazonギフト券に変える方法
Pocket Change(ポケットチェンジ)とは、空港や主要駅、一部のショッピングモールに設置されている、緑色の端末です。本来は海外旅行で余った外貨を電子マネーに交換するマシンですが、実は日本円にも対応しています。
【メリット】
- 大量投入OK:ジャラジャラと投入口に入れるだけで、機械が自動で計算してくれます。
- 交換先が豊富:Suica/PASMOなどの交通系ICカード、楽天Edy、WAON、nanaco、Amazonギフト券などに交換可能です。
- 銀行のような待ち時間なし:タッチパネル操作だけで完結します。
【デメリット・注意点】
- 設置場所が限られる:主に都市部や空港に設置されています。公式サイトで最寄りの端末を探す必要があります。
- 日本円の硬貨は一部「非対応」または「寄付」扱いになる場合がある:現在の仕様では、日本円の硬貨は交通系ICなどへのチャージに対応していますが、1円玉・5円玉に関しては、機械や設定によっては「チャージ不可(寄付のみ)」となるケースや、レートが適用されないケースがあります。
- ※重要:必ず利用前に端末の最新仕様を確認してください。一般的に1円・5円は効率が悪いため、10円以上の硬貨の処理に向いています。
nanacoやWAONへの現金チャージテクニック
一部の店舗設置型チャージ機(セブン銀行ATMの一部や、イオン銀行ATM、各スーパー独自のチャージ機)では、小銭でのチャージが可能なものがあります。
- セブン銀行ATM(新型):第4世代以降の新型ATMでは、硬貨でのチャージに対応している場合がありますが、基本的にはお札メインです。しかし、レジカウンターで「nanacoにチャージしたいです」と伝えれば、店員さんが小銭を受け付けてくれる場合があります(店舗の方針によります)。
- 駅の券売機:PASMOやSuicaへのチャージは、駅の券売機を使えば10円単位で可能です。通勤・通学のついでに、財布の中の10円玉、50円玉、100円玉、500円玉をすべてチャージしてしまえば、小銭入れは常にスッキリします。これも立派な「手数料無料の小銭処理」です。
【実践編】タイプ別・小銭処理の成功具体例3選
ここでは、実際にこれらの方法を組み合わせて成功している3つのパターンを紹介します。あなたの状況に近いものを参考にしてください。
ケース1:500円玉貯金で10万円貯まったAさんの場合
- 状況:30万円貯まる貯金箱で500円玉貯金をしていた。重くて銀行に持っていくのが億劫。
- 採用した方法:「窓口分割入金」と「少し贅沢な買い物」
- 具体策:
- まず、50枚ずつ(25,000円分)を小分けにする。
- 週に1回、会社の近くの三井住友銀行(平日昼間ATM無料)で、ATMへ50枚ずつ入金。
- 残りの一部は、近所のスーパーで週末の食材を買う際に、セルフレジで毎回3〜4枚ずつ使用。
- 結果:手数料0円で全額預金化&消費に成功。「ATM手数料無料の時間帯」を徹底活用したのが勝因。
ケース2:財布の小銭を減らしたい主婦Bさんの場合
- 状況:家計管理をしていて、どうしても1円、5円などの端数が出てしまい、財布がパンパン。
- 採用した方法:「セルフレジの徹底活用」
- 具体策:
- 買い物は基本的に「イオン」のセルフレジを利用すると決める。
- レジに行く前に、財布の中の小銭をすべて手のひらに出す。
- 支払いの際、まず小銭を全投入。不足分をWAONで支払う。
- 結果:財布の中は常に小銭ゼロの状態をキープ。財布が軽くなり、ストレスが激減。
ケース3:商売で大量の1円玉が発生する自営業Cさんの場合
- 状況:駄菓子屋のような小売りをしており、1円玉・5円玉が数千枚レベルで溜まってしまった。
- 採用した方法:「ゆうちょ窓口での料金支払い充当」と「寄付」
- 具体策:
- 税金や公共料金の払い込み用紙がある際、ゆうちょ銀行の窓口で支払う。その際、一部を小銭で支払う(ただし、窓口での支払いにも硬貨枚数による手数料がかかる場合があるため、事前に局員に「手数料がかからない枚数」を確認して支払う)。
- どうしても処理しきれない分は、店舗に募金箱を設置し、地域の活動へ寄付。または、神社の賽銭として(神社側が迷惑にならない範囲で)活用。
- 最終的には「これ以上貯めない」ために、自身の店でPayPayなどのキャッシュレス決済を導入し、小銭の受け取り自体を減らした。
- 結果:現金の管理コストを削減し、デジタル化への移行に成功。
よくある質問(FAQ)
読者の皆様から寄せられる、小銭貯金に関するよくある疑問にお答えします。
Q1. 1円玉や5円玉をATMに入金すると、本当に損をするのですか?
A. はい、損をする可能性が高いです。例えばゆうちょ銀行ATMでは、1枚から手数料110円がかかります。1円玉を50枚(50円分)入金しても、手数料110円が引かれるため、実質マイナスになります(※実際には口座残高から引かれます)。1円・5円はATMではなく、セルフレジでの消費をおすすめします。
Q2. 郵便局の窓口なら、通帳への入金は無料ですか?
A. 以前は無料でしたが、現在は窓口でも50枚までは無料、51枚以上は有料となっています。50枚以内に小分けにして持っていくのがコツです。
Q3. 銀行員に「小銭入金は迷惑」と思われませんか?
A. 業務の範囲内ですので、手数料を払う、あるいは規定の枚数内であれば堂々と利用して問題ありません。ただし、混雑時に大量の小銭を持ち込むと時間がかかり、他のお客様の迷惑になる可能性があります。事前に「硬貨入金をしたいのですが、空いている時間はありますか?」と電話で確認したり、比較的空いている時間帯(五十日を避けた平日の午前中など)を選ぶ配慮があるとスマートです。
Q4. 小銭貯金におすすめの銀行はありますか?
A. お住まいの地域にある「信用金庫」や「JAバンク」をチェックしてみてください。メガバンクに比べて手数料条件が優遇されていることがあります。また、ATM利用であれば、三菱UFJ銀行や三井住友銀行の「平日昼間の店舗内ATM」が、枚数制限付きですが無料利用可能です。
まとめ:手数料ゼロで賢く生きるためのネクストアクション
小銭貯金の手数料問題は、「知っているか、知らないか」だけで数千円〜数万円の差がつく重要なテーマです。
最後に、今日からできる「手数料を払わないための3ステップ」をまとめます。
- まずは「貯めない」:1円・5円・10円は、日々の買い物(セルフレジ)で優先的に使い切る習慣をつける。
- 500円玉などは「銀行を選ぶ」:三菱UFJや三井住友の店舗内ATM、またはゆうちょ窓口の「50枚ルール」を活用し、こまめに入金する。
- 大量にあるなら「テクノロジー活用」:ポケットチェンジや交通系ICチャージを活用し、電子マネーに変えてしまう。
「たかが小銭」と侮らず、大切なお金を守るために、ぜひ今日からセルフレジや銀行の無料枠活用を試してみてください。
【やってみよう!】
まずはご自身の財布の中にある小銭の枚数を数えてみましょう。 もし20枚以上あるなら、次回のスーパーでの買い物でセルフレジを使い、小銭をスッキリ使い切る体験をしてみてください。その爽快感が、手数料ゼロ生活への第一歩です。

