毎月の電気代が高くて困っていませんか?実は、家電全体のエネルギー消費の約70~80%は、わずか数種類の家電が占めています。電気代を効率的に削減するには、「どの家電がいくら消費しているか」を知ることが重要です。
今回は、消費電力が大きい家電をランキング形式で紹介し、それぞれの節約対策もご提案します。
電気代が高い家電TOP10

1位:エアコン(冷房・暖房)
消費電力:1000~1500W 月間電気代:約3000~8000円
エアコンは家庭内で最も電気を消費する家電です。特に冬場の暖房は消費電力が大きくなります。フル稼働で24時間つけっぱなしなら、月に8000円以上かかることも珍しくありません。
節約対策:
- 温度設定を冬は20℃、夏は28℃に設定
- こまめなオンオフより、つけっぱなしの方が省エネ(1時間以内の外出)
- フィルターを月1~2回清掃
- 窓に断熱フィルムを貼る
2位:電気ヒーター・ストーブ
消費電力:1000~2000W 月間電気代:約2700~5400円
冬場の暖房として電気ヒーターを使う家庭が多いですが、消費電力が非常に大きいです。エアコンより効率が悪く、部屋全体を温めるのに時間がかかります。
節約対策:
- エアコン暖房に切り替える方が効率的
- 使用時間を限定する(就寝時のみなど)
- 湯たんぽやひざ掛けと組み合わせる
3位:IH調理器
消費電力:2000~3000W 月間電気代:約1000~3000円(使用頻度による)
IH調理器は短時間の使用ですが、瞬間的な消費電力が非常に大きいです。調理時間が長いほど電気代がかかります。
節着対策:
- 加熱前に食材を室温に戻す
- 鍋の底が調理器にぴったり接するものを使う
- 調理時間を短縮する工夫
4位:電子レンジ
消費電力:1000~1500W 月間電気代:約800~2000円(使用頻度による)
電子レンジは短時間の使用が多いため、月間の電気代はそこまで高くありませんが、瞬間的には大きな電力を消費します。
節約対策:
- ラップなしで加熱する(加熱時間が短縮)
- 加熱前に食材を一度冷蔵庫から出しておく
- 余熱を活用する
5位:給湯器
消費電力:4000~6000W(瞬間湯沸かし式) 月間電気代:約3000~5000円
給湯器は瞬間的に大きな電力を消費します。特にお風呂のお湯を張る時期は電気代がぐっと上がります。
節約対策:
- シャワーの使用時間を短縮
- 追い焚きを避ける
- 断熱材で配管を保温
- タイマー機能を活用
6位:洗濯乾燥機
消費電力:500~2000W 月間電気代:約1000~3000円(乾燥使用時)
乾燥機能を使うと電気代が一気に上がります。ドラム式洗濯機でも、乾燥機能を使わなければ比較的電気代は抑えられます。
節約対策:
- 天日干しを優先する
- 乾燥機能は週に1~2回のみ使用
- 冬場は室内干しで十分
7位:食洗機
消費電力:1200~2000W 月間電気代:約800~2000円
食洗機は1回の使用時間が長く、加熱乾燥機能で多くの電力を消費します。ただし、手洗いより水を節約でき、トータルコストでは有利な場合も多いです。
節約対策:
- 夜間の安い電力プランを利用する
- 加熱乾燥を避ける(自然乾燥に)
- 満杯になるまで待って使用
8位:冷蔵庫
消費電力:150~250W 月間電気代:約1000~2000円
冷蔵庫は24時間稼働するため、消費電力は小さくても月間の電気代は意外と高くなります。古い機種ほど電力を消費します。「AIインバーター」「自動節電」「IoTセンサー」付きならさらに省エネ効果が期待できます。
節約対策:
- 詰め込みすぎない
- 開け閉めの回数と時間を減らす
- 冷蔵庫周辺に空間を確保して放熱性を高める
- 10年以上経過していれば、新型への買い替えを検討
電気代の安い最新3-4人用冷蔵庫
冷蔵庫を選ぶ際は「統一省エネルギーラベル」で消費電力を確認してから検討・購入しよう。

| メーカー・型番 | 容量 | 年間消費電力量 | 年間電気代目安 | 省エネ機能・特徴 | 
|---|---|---|---|---|
| 東芝 GR-W470GSK | 465L | 265kWh | 約7,180円 | 自動節電, 温湿度管理, 野菜新鮮長持ち | 
| パナソニック NR-F65WX2-X | 650L | 約350kWh | 約9,500円 | IoTひとセンサー, AIエコナビ, フルオープン | 
| 日立(モデル多数あり) | 500L前後 | 271〜350kWh | 約7,300〜9,500円 | AIインバーター制御、省エネモード対応 | 
9位:テレビ
消費電力:100~300W 月間電気代:約300~800円
テレビの消費電力は家電の中では中程度ですが、1日の使用時間が長いため月間の電気代は無視できません。
節約対策:
- 必要ない時は消す
- 画面の明るさを調整
- LED液晶テレビに買い替える
10位:ドライヤー
消費電力:600~1500W 月間電気代:約400~1000円
ドライヤーは使用時間は短いですが、瞬間的な消費電力が非常に大きいです。毎日使う家庭では月間の電気代が意外と高くなります。
節約対策:
- タオルドライの時間を増やす
- ドライ時間を短縮する
- 低温ドライを活用
家電別の月間電気代比較表
| 順位 | 家電 | 消費電力 | 月間電気代(目安) | 
|---|---|---|---|
| 1 | エアコン | 1000~1500W | 3000~8000円 | 
| 2 | 電気ヒーター | 1000~2000W | 2700~5400円 | 
| 3 | IH調理器 | 2000~3000W | 1000~3000円 | 
| 4 | 電子レンジ | 1000~1500W | 800~2000円 | 
| 5 | 給湯器 | 4000~6000W | 3000~5000円 | 
| 6 | 洗濯乾燥機 | 500~2000W | 1000~3000円 | 
| 7 | 食洗機 | 1200~2000W | 800~2000円 | 
| 8 | 冷蔵庫 | 150~250W | 1000~2000円 | 
| 9 | テレビ | 100~300W | 300~800円 | 
| 10 | ドライヤー | 600~1500W | 400~1000円 | 
消費電力が高い理由
消費電力が高い家電には、以下のような特徴があります。
熱を発生させる家電 エアコン、ヒーター、給湯器、IH調理器など、熱を発生させる家電は非常に多くのエネルギーを必要とします。これが、電気代が高くなる最大の理由です。
24時間稼働する家電 冷蔵庫など、常に電源が入っている家電は、消費電力は小さくても月間の合計が高くなります。
モーターを使う家電 洗濯機や乾燥機など、モーターで機械的な動作をする家電も、相応の電力を消費します。
効果的な節約戦略
すべての家電を同じように節約することは難しいですが、優先順位をつけることで効果的に電気代を削減できます。
優先度が高い削減対象:
- エアコン(月間電気代が最大)
- 給湯器(瞬間的な消費電力が大きい)
- 洗濯乾燥機の乾燥機能
これら3つだけでも、月間電気代の30~40%を削減できる可能性があります。
さらに効果を高めるために:
- 窓の断熱(前回のブログ記事参照)
- 電力プランの見直し(深夜料金プランの活用)
- こまめな家電の買い替え(10年以上経過した場合)
まとめ
電気代を削減するには、まず「どの家電がいくら消費しているか」を知ることが重要です。TOP3の「エアコン」「電気ヒーター」「給湯器」に対策を集中させるだけでも、月間電気代を大幅に削減できます。
このブログで紹介した計算方法を使えば、ご自身の家電がいくら消費しているかを正確に把握できます。電気代の請求書を見ながら、ぜひ実践してみてください。毎月の電気代をチェックすることが、家計管理の第一歩ですよ!


