お気に入りの服、少しでも長くきれいに着たいですよね。「毎回クリーニングに出すのも大変だし…」と悩んでいた私がたどり着いたのが洋服ブラシでした。この記事では、私が実際に調べて分かった馬毛と豚毛の違いや、初心者でも使いやすいおすすめのブラシ5選を紹介します。毎日のちょっとしたケアで、服への愛着がもっと深まりますよ。
お気に入りの服、もっと大切にしたくて。

奮発して買ったカシミヤのニットや、ここぞという時に着る大切なコート。「いつまでも新品みたいにきれいに着たい!」って思いますよね。私も服が大好きなので、その気持ちすごく分かります。
でも、気に入って着ているうちに、なんとなくクタッとしてきたり、小さな毛玉ができ始めたり…。かといって、着るたびにクリーニングに出すのはお金もかかるし、「洗いすぎると逆に生地が傷んじゃうかも?」なんて心配になったりしませんか?
「家で簡単にできるケアはないのかな…」と悩んでいた時に出会ったのが、「洋服ブラシ」でした。
最初は「えっ、ブラシ?ホコリを払うだけでしょ?」って思っていたんです。でも、いざ使ってみたら、その考えがガラリと変わりました。
大げさじゃなく、ブラシをかけると服が「生き返る」感じがしたんです。まるで、お肌にいい美容液を塗ったときみたいに、生地がふっくらして、ツヤっとする。これには本当に驚きました。
この記事では、そんな洋服ブラシの魅力にすっかりハマってしまった私が、自分なりに調べた「失敗しない選び方」や、「これを使っておけば間違いない!」と感じたおすすめのブラシ5選をご紹介します。
特に、大切な服を傷つけずにケアできる「馬毛ブラシ」の良さについて、私の感動とともにお伝えできればと思います。同じように服を大切にしたい方の参考になれば嬉しいです。
使ってみて実感!洋服ブラシって、ただの掃除道具じゃなかった
以前の私は、「服が汚れたら洗濯機かクリーニング」が当たり前だと思っていました。でも、色々調べてみると、頻繁なクリーニングは生地に負担をかけることもあるそうなんです。
そこで取り入れたのが「着たらブラッシング」という習慣。これを始めてから、クリーニングの回数がぐっと減りました。私が実際に使ってみて「これはすごい!」と感じた3つの理由をお話ししますね。
1. 繊維の奥の「見えないゴミ」までスッキリ
一日着た服には、目に見えない細かいホコリや花粉がたくさん付いているそうです。これらが繊維の奥に入り込むと、カビや虫食いの原因になったり、繊維が絡まって毛玉になったりするのだとか。
手で払ったりコロコロ(粘着ローラー)をしたりするだけでは、表面のゴミしか取れません。でも、天然の毛で作られたブラシは、毛先が繊維のすき間に入り込んで、奥の汚れをかき出してくれるんです。このスッキリ感は、他の道具では味わえないなと思いました。
2. まるでトリートメント?生地のツヤが戻ってくる
買ったばかりの服がきれいに見えるのは、繊維の方向が整っているからだそうです。でも着ているうちに、摩擦や静電気で繊維が絡まって、ボサボサの寝癖みたいになってしまいます。これが「服が疲れて見える」原因なんですね。
洋服ブラシをかけるのは、髪の毛をブラシでとかすのと同じ。乱れた繊維の流れを整えてあげることで、生地の表面が滑らかになります。すると、光をきれいに反射して、自然なツヤやふっくら感が戻ってくるんです。
特にウールのコートなどは、ブラッシング前後で見違えるほど表情が変わるので、やっていて楽しくなりますよ。
3. 静電気を抑えて、ホコリを寄せ付けにくくする
冬場の「パチッ!」という静電気、嫌ですよね。しかも静電気は、空気中のホコリを磁石みたいに引き寄せてしまうそうです。
馬毛や豚毛といった天然の毛のブラシには、適度な水分や油分が含まれていて、静電気を逃がす効果があると言われています。
ブラッシングで静電気を抑えておけば、次に着るときにホコリが付きにくくなる。つまり「汚れを落とす」だけじゃなく、「汚れにくくする」予防効果もあるなんて、一石二鳥ですよね。
私がブラシ選びで迷ったポイントはここ!失敗しない3つの基準

いざブラシを買おうと思って調べてみると、種類がたくさんありすぎて「どれがいいの?」って迷ってしまいました。
見た目は似ていても、毛の種類によって向き不向きがあるみたいなんです。大切な服を傷つけないために、私がチェックした3つのポイントをまとめました。
1. 一番大事な「毛の素材」:「馬毛」と「豚毛」の違い
ブラシの性格を決める一番のポイントは「何の毛でできているか」です。主にこの2つが主流みたいです。
- 馬毛(うまげ):
- 特徴:人間の髪の毛みたいに細くて、柔らかくてしなやか。触ると優しい感じです。
- 向いている服:カシミヤ、シルク、アンゴラみたいな、デリケートな素材を絶対に傷つけたくない時にぴったり。優しくケアできます。
- 私の感想:「とりあえず一本目」なら、色々な服に安心して使える馬毛が良さそうだなと思いました。
- 豚毛(ぶたげ):
- 特徴:馬毛より太くて硬くて、しっかりしたコシ(弾力)があります。歯ブラシの「かため」みたいなイメージかな。
- 向いている服:厚手のコート、ツイード、毎日着るスーツなど、しっかりした生地の奥のホコリをかき出したり、繊維をシャキッと整えたりするのが得意だそうです。
- 私の感想:カシミヤみたいな柔らかい素材に使うと、強すぎて生地を傷めちゃうこともあるみたいなので注意が必要ですね。
ちなみに、化学繊維(ナイロンなど)の安いブラシもありますが、静電気が起きやすいそうなので、大切な服のケアには天然毛(馬毛か豚毛)が良いみたいです。
2. 持っている服との相性で考える
「大は小を兼ねる」で硬いブラシを使えばいいってわけじゃないんですね。自分のクローゼットの中身に合わせて選ぶのが良さそうです。
- 「カシミヤのニットやマフラーを大切にしたい」なら…
- 迷わず「柔らかい馬毛ブラシ」が安心です。「カシミヤ用」と書いてあるものの多くは馬毛みたいですよ。
- 「仕事着のスーツや厚手のコートがメイン」なら…
- 「コシのある豚毛ブラシ」が頼りになります。しっかりした毛が奥まで届いて、ビシッと整えてくれる感じです。
- 「いろんな服を一本でケアしたい!」という私みたいなタイプは…
- 一番使い回しが効くのは「上質な馬毛ブラシ」かなと思います。豚毛だとデリケート素材に使えませんが、馬毛ならある程度しっかりした素材にも使えますからね。
- または、馬毛と豚毛をミックスした「混毛(こんもう)ブラシ」という、中間の硬さのものを選ぶのも賢い選択かもしれません。
3. 持ちやすさやサイズも見てみる
毎日使うものだから、使い勝手も大事ですよね。
- 持ち手の形:
- 手に持った時にしっくりくるものが一番。木製の持ち手は、見た目も素敵だし、静電気も起きにくいみたいなのでおすすめです。
- ブラシの大きさ:
- コートなど広い範囲を一気にかけたいなら、大きめのブラシが効率的。
- でも、手が小さい方には大きすぎると使いづらいかも。自分の手に合ったサイズ感が大切ですね。
- 旅行や出張に持っていきたいなら、携帯用のミニサイズも便利そうです。
迷ったら、まずは色々な服に使えて失敗が少ない「少し良い馬毛ブラシ」から始めてみるのがおすすめかな、と私は思いました。
おすすめ洋服ブラシ5選
色々なブラシを調べたり、口コミを見たりして、「これは良さそう!」「使ってみたい!」と思った5本を厳選しました。
今回は、どんな服にも安心して使えて便利な「馬毛ブラシ」を中心に選んでいます。
※それぞれのメーカーさんのこだわりや詳しい情報は、ぜひ公式サイトなどもチェックしてみてくださいね。(※ここに各公式サイトへのリンクをまとめたアンカーテキストを置くか、各商品紹介の中で誘導します)
1. 【王道の馬毛】KENT(ケント)|カシミヤ&ウール用洋服ブラシ CS7A
イギリス王室御用達という歴史あるブランドKENT。その中でも特に人気が高い定番ブラシだそうです。
- どんなブラシ?:上質な馬毛を使っていて、とっても柔らかいのに、適度なコシもある絶妙なバランス。カシミヤのような繊細な素材から普通のウールまで幅広く使える、「これ一本あれば安心」という感じのブラシです。
- 使った人の口コミ:「かけた瞬間に生地がふわっとなる」という声が多い。木製のハンドルも高級感があって、持っているだけで気分が上がる。
- こんな人におすすめ:初めてちゃんとしたブラシを買う人、色々な素材の服を持っている人。
2. 【いつかは欲しい憧れの逸品】平野ブラシ|手植え羽子板型(馬毛)
日本の職人さんが一つひとつ手作業で毛を植えているという、すごく手間のかかったブラシです。テレビや雑誌でもよく紹介されていますよね。
- どんなブラシ?:機械じゃなく手で植えているから、毛が抜けにくくて、とにかく丈夫なんだとか。使われている馬毛も最高級ランクのもので、その柔らかさと弾力は別格だそうです。羽子板みたいな形もユニークで使いやすそう。
- ここが素敵:「一度使うと他のブラシに戻れない」なんて声も聞きます。きちんとお手入れすれば一生使えるそうなので、長い目で見れば高くない買い物かもしれません。「嫁入り道具」にする人もいるみたいですよ。
- こんな人におすすめ:道具にはこだわりたい人、一生使える相棒を探している人。
3. 【スーツやコートをビシッと!】江戸屋|洋服ブラシ ウール用(別誂)
東京・日本橋で300年以上も続いているという老舗中の老舗、江戸屋さんのブラシです。
- どんなブラシ?:こちらはコシの強い上質な豚毛をたっぷり使ったタイプ。毛足が長くてしっかりしているので、厚手の生地の奥までグイグイ届くそうです。豚毛特有の硬さで、ホコリを強力にかき出してくれます。
- ここが素敵:ザッザッと音を立ててブラッシングする感覚が気持ちいいみたいです。頑丈なツイードジャケットやビジネススーツを、ビシッと整えたい時にぴったりですね。
- こんな人におすすめ:仕事で着るスーツや厚手のコートがメインの人、しっかりした使い心地が好きな人。
4. 【毛玉に困っていたらこれ!】浅草アートブラシ|かんたん毛玉取りブラシ・匠
これは普段のケア用というより、「できてしまった毛玉を取る」ための専門ブラシです。すごく人気商品みたいですね。
- どんなブラシ?:ブラシの毛先に特殊な加工がしてあって、生地を傷めずに表面の毛玉だけを絡め取ることができるそうです。普通のブラシとは構造が全然違うんですね。
- ここが素敵:力を入れずに軽く撫でるだけで、面白いように毛玉が取れるみたいです。電動の毛玉取り機だと「生地まで切っちゃった!」という失敗が怖いですが、これなら安心ですね。仕上げ用の小さなブラシも付いてくるのが親切。
- こんな人におすすめ:お気に入りのニットに毛玉ができて悩んでいる人。(※これとは別に、日常ケア用のブラシも持っておくのがおすすめです)
5. 【お出かけ先でもケアしたい】レデッカー(Redecker)|ポケットブリッスル
ドイツのおしゃれなブラシメーカー、レデッカーの携帯用ミニブラシです。見た目も可愛くて気になります。
- どんなブラシ?:ポケットやポーチにすっぽり入るコンパクトサイズ。小さいけれど、ちゃんと良質な天然毛(豚毛や馬毛のモデルがあります)が使われているので、実力は十分みたいです。
- ここが素敵:外出先でホコリがついた時や、人に会う前にサッと身だしなみを整えるのに便利ですよね。オフィスのデスクに入れておくのも良さそう。ちょっとしたプレゼントにも喜ばれそうです。
- こんな人におすすめ:出張や移動が多い人、いつもきれいな状態でいたい人。

【ひと目でわかる】私が気になった5選の比較表
| 商品名 | メーカー | 毛の種類 | こんな服にぴったり | 私のメモ | 価格の目安 |
| CS7A | KENT | 馬毛 | カシミヤ、ウール全般 | 王室御用達の安心感。バランスが良い万能タイプ。 | 中〜高 |
| 手植え羽子板型 | 平野ブラシ | 馬毛 | 高級素材全般 | 職人手作りの憧れ品。一生使える耐久性。 | 高 |
| 洋服ブラシ(ウール用) | 江戸屋 | 豚毛 | スーツ、厚手コート | 老舗の実力派。コシが強くてホコリかき出しが得意。 | 中〜高 |
| かんたん毛玉取りブラシ 匠 | 浅草アートブラシ | 混毛(特殊加工) | ニットの毛玉 | 毛玉取り専用!生地を傷めずに毛玉だけ取るアイデア品。 | 中 |
| 洋服ブラシ | レデッカー | 豚毛/馬毛 | 全般(携帯用) | おしゃれでコンパクト。持ち運びに便利なミニサイズ。 | 低〜中 |
※価格は変わることもあるので、目安として見てくださいね。
効果的なブラッシングの方法
せっかく良いブラシを買っても、使い方が間違っていたらもったいないですよね。私が調べて実践している、基本的なブラッシングの方法をご紹介します。
基本の手順(スーツ・コート編)
帰宅したら、クローゼットにしまう前にケアするのを習慣にしています。
- ポケットを空っぽにする:スマホや財布が入ったままだと生地が引っ張られて、きれいに整いません。必ず全部出します。
- しっかりしたハンガーにかける:厚みのあるちゃんとしたハンガーにかけます。平らな場所に置いてかけると生地が伸びちゃうことがあるみたいです。
- 下から上へ「逆毛(さかげ)」を立てる(ホコリ出しタイム!)裾(すそ)から肩に向かって、毛並みに逆らうようにブラシをかけます。これは、繊維の奥に入り込んだホコリを表面に浮き上がらせるためだそうです。手首のスナップをきかせて、ホコリを元気に弾き飛ばすようなイメージでやっています。襟(えり)の裏なども忘れずに。
- 上から下へ「毛並み」を整える(ツヤ出しタイム!):浮き上がったホコリを払い落としつつ、今度は肩から裾に向かって、毛並みに沿って優しくブラシをかけます。乱れた繊維をきれいに整えて、ツヤを出す仕上げの作業です。力は入れすぎず、ブラシの重みを利用して大きく動かすのがコツみたいです。
- 全体をチェック:最後に全体を見て、毛並みがきれいに整って、自然なツヤが出ているか確認したら完了!そのまま一晩、風通しの良い場所に吊るして湿気を飛ばしてからクローゼットにしまっています。
デリケートな服(カシミヤ・ニット)の場合
カシミヤやふわふわのニットなどは、特に優しく扱ってあげないといけません。必ず柔らかい馬毛ブラシを使います。
関連記事|カシミアセーターの洗濯方法

- 力は絶対に入れない!:スーツの時のような強いスナップはNGです。表面を優しく撫でる感覚で、ブラシを滑らせるようにしています。
- 編み目に沿って:ニットの場合は、編み目の方向に沿ってブラシを動かします。斜めや横方向に強くこすると、型崩れの原因になっちゃうそうです。
- 毛玉になる前にケア:着た後のニットの表面をよく見ると、繊維が絡まりかけた「毛玉の赤ちゃん」がいることがあります。これを放置すると硬い毛玉になってしまうので、馬毛ブラシで優しくブラッシングして解きほぐしてあげるのが大切な予防ケアになるそうです。
私が疑問に思ったこと、まとめてみました(FAQ)
私がブラシを使い始めるときに疑問に思ったことを、調べてまとめてみました。
Q. 洋服ブラシって毎日かけたほうがいいの?
A. 理想は「着たら必ずかける」みたいです。
帰宅して服を脱いだらすぐ、がベストタイミング。その日の汚れはその日のうちに落とすのが鉄則だそうです。毎日ケアすることで汚れが溜まるのを防ぎ、次に着る時も気持ちよく着られます。「今日は疲れた…」という時でも、せめて数回着たら一度はかけてあげるのが良さそうですね。
Q. 安いブラシと高いブラシ、何がそんなに違うの?
A. 主に「毛の質」と「毛の量」が違います。
安いブラシは化学繊維だったり、天然毛でも質が低かったりして、静電気が起きやすかったり毛が抜けやすかったりすることがあるそうです。
高いブラシ(特に専門メーカーのもの)は、上質な天然毛がぎっしりと高密度に植えられています。だから服を傷めずに効果的にケアできるんですね。きちんとお手入れすれば10年、20年と長く使えるそうなので、長い目で見ればコスパが良いのかもしれません。
Q. できてしまった硬い毛玉は、ブラシで取れる?
A. 残念ながら、普通の洋服ブラシでは取れないそうです。
普通の洋服ブラシ(馬毛や豚毛)は、繊維を整えて毛玉を「予防」するためのもの。すでに硬くなってしまった毛玉を無理に取ろうとすると、周りの健康な繊維まで引きちぎって服を傷めてしまう原因になるのだとか。
できてしまった毛玉には、今回紹介した「浅草アートブラシ」のような専用の毛玉取りブラシか、電動の毛玉取り機を使うのが正解みたいです。その後に、仕上げとして普通の洋服ブラシで整えてあげるのが良いそうですよ。
まとめ:お気に入りの服と、もっと長く付き合うために
洋服ブラシを使い始めてから、服への愛着がもっと深まった気がします。
「今日は一日ありがとう」という気持ちでブラッシングしてあげると、服もそれに応えてくれるみたいに、きれいに蘇ってくれるんです。それが嬉しくて、毎日のケアが楽しみになりました。
たかがブラシ一本ですが、それがあるだけで、お気に入りの服と過ごせる時間が何年も長くなるかもしれません。そう思うと、ちょっと良いブラシを選んでみるのも素敵な投資だなと思います。
今回ご紹介した内容が、あなたとあなたの大切な服にとって、良い出会いのきっかけになれば嬉しいです。一緒に、お気に入りの服を大切にしていきましょうね!
関連ページ:消費者庁の衣類ケアガイド

